生まれてから今までの話

大学の課題で提出したものです。課題だと文字数制限があって上手く書けなかったのでここに残しておきます。


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  11月17日、雪が降る東北の田舎町で私は生まれた。


   幼稚園の頃を思い返すと、悪い思い出なんか1つもなくて、パパやママ、友達や先生、とにかく大好きな物や事がたくさんあって、毎日が幸せだったと思う。


  壁にぶち当たったのは小学校3年生のときだ。当時私のクラスでは毎月クラス全体の目標を掲げていた。ある月初の全体目標を決める話し合いで「クラスのみんなで仲良くしましょう」という案が出された。その時の私は真面目な性格で、正直「そんなの守れない」と思った。クラスにはちょっと意地悪な男の子だったり、気が強い女の子もいてどうしても仲良くするのは無理だと思っていたからだ。全員と仲良くするんじゃなくて、仲良くできない子をいじめたり、仲間はずれにしないことの方が大切なんじゃないかと密かに思っていたが、何も言い出せないままクラスの多数決で全体目標はそれに決まってしまった。私も何食わぬ顔で手を挙げるしかなかった。


  中学に入学してからは、新しい友達、新しい環境、初めて入った部活、小学校の頃とは全てが違う毎日に胸をときめかせていた。なぜか当時の私は無意味に勝気で自分のことを無敵だと思っていた。


 でも高校、大学と時が経つにつれて自分のことが見えてきた。中学の頃まで自分に高い値札をつけて、それが自分の価値だと思っていたのに、挫折するたびに値札の上からどんどん値引きシールを貼られていくような、まるでそんな感覚だった。中学の頃は「早く大人になりたい」そう思っていたのに、いつの間にか大人になったらと言えるほど私はもう子供ではなくなっていた。

 

 マイナスなことを散々書いておいてこんなことを言うのは変かもしれないけど、私は正直今の私が結構好きだ。自分に高い値札をつけていたあの頃の自分も含めて。挫折して辛い思いをしたこともあるけど、それは全部巡り合わせで、神様から与えられた試練なのかもしれないと思うことにした。 


 多分これから先の長い人生の中で、今までの何倍も辛い思いをするかもしれない。「何故生きてゆくのは苦しいか、何故、苦しくとも、生きていかなければならないか」 と文豪の芥川龍之介は仙人の中で述べていた。私もそう思った時期はあるけど、たいそうな夢とかやりがいとかいらなくて、アルバイトの給料日が楽しみで、テレビを見ながらご飯を食べたり、大好きなアイドルのライブに行ったり、そういうのが幸せで、そのために生きてるだけでいいような気がする。


 人生なんて人それぞれだし、こういう生き方があってもいいと思う。そう思い始めたのは最近のことだけど、そのおかげで少し気持ちが軽くなったような気がする。やらなきゃいけないことはしっかりやって、やらなくていいことは無理にやらなくていい。そう気づかせてくれた今までの自分に感謝しつつ、残りの人生も気負いすぎず自分らしく生きていきたい。


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みんなも気負いすぎずテキトーに生きていこ( ^_^)/~~~


以上!